(21)コネクタ(2)=最終回=
テクノロジー関連株に投資する際に、「ある程度技術を知っておこうと思うのですが、むずかしくて・・・」という声を聞きます。
そこで、身近にある携帯電話を例にあげて、見た目から、感覚的にわかりやすく技術を説明していきます。簡単に説明しますので安心してくださいね。
今回は、携帯電話のコネクタの市場規模とコネクタの今後について、お話したいと思います。まずは、どの様な企業があるでしょう。市場プレーヤーをあげてみましょう。
6798 SMK(株)
6800 (株)ヨコオ
6804 ホシデン(株)
6806 ヒロセ電機(株)
6807 日本航空電子工業(株)
6941 山一電機(株)
6752 松下電器産業(株)
というところでしょうか。
市場規模を見積もってみましょう。携帯電話に使われるコネクタは、2ピンから40ピンまで、色々ありますが、平均10箇所、平均単価60円、合計600円ぐらいとします。
月々100万台分で、月々6億円、年間72億円、月々500万台分で、月々30億円、年間360億円の市場と思われます。
世界市場まで考えると、その3倍の月々300万台〜500万台ぐらいで、月々18〜30億円、年間216〜360億円の市場規模と見積もれます。
これを、各企業がシェアの奪い合いをするのです。海外にも低コストのメーカがたくさんありますし、品質の良いメーカもだんだん出てきました。コネクタといっても、一般的な電気信号を扱うコネクタ、無線系のコネクタ、インターフェースコネクタ、マイクロSDコネクタ、3Gの端末に搭載されているU−SIMカードのコネクタ、FOMAカードのコネクタなど種類が沢山あります。
では、コネクタの今後をみてみましょう。
今あげましたインターフェースコネクタ、マイクロSDカードやFOMAカード、U−SIMカードのコネクタは、統一規格で定められた、外部から接続されるプラグやカードがあるため、技術革新はある程度速度に制限がかかります。
つまり、急にコネクタが置き換わったり、なくなったりすることに時間がかかります。
しかし、一般的な電気信号を扱うB to B(ボードトゥボード)とか、B to フレキ(ボードトゥフレキ)と呼ばれるコネクタは、携帯電話のセットメーカには実装部品の低減、コストダウンのターゲットとなります。
B to BやB to フレキは、基板と基板、基板とフレキ基板を接続するという意味ですが、この接続をコネクタ無しで、直接行おうという流れです。
新しい技術によって置き換える流れがあるということです。ただし、この技術も、一度基板とフレキを接続してしまうと、はがすことが出来ないという難点が
あります。
メンテナンスがきかないのです。
この部分をクリアし、何度もやり直しができる技術が開発されれば、一挙にコネクタレス化が進むでしょう。
コネクタなしであれば、携帯電話のセットとしては、部品は少なくなることから、小型化、薄型化そして最大のメリットコストダウンとなるからです。
彼岸
〜現役エンジニアがこっそり教える
テクノロジー関連株の投資ヒント〜
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
テクノロジー関連株に投資する際に、「ある程度技術を知っておこうと思うのですが、むずかしくて・・・」という声を聞きます。
そこで、身近にある携帯電話を例にあげて、見た目から、感覚的にわかりやすく技術を説明していきます。簡単に説明しますので安心してくださいね。
今回は、携帯電話のコネクタの市場規模とコネクタの今後について、お話したいと思います。まずは、どの様な企業があるでしょう。市場プレーヤーをあげてみましょう。
6798 SMK(株)
6800 (株)ヨコオ
6804 ホシデン(株)
6806 ヒロセ電機(株)
6807 日本航空電子工業(株)
6941 山一電機(株)
6752 松下電器産業(株)
というところでしょうか。
市場規模を見積もってみましょう。携帯電話に使われるコネクタは、2ピンから40ピンまで、色々ありますが、平均10箇所、平均単価60円、合計600円ぐらいとします。
月々100万台分で、月々6億円、年間72億円、月々500万台分で、月々30億円、年間360億円の市場と思われます。
世界市場まで考えると、その3倍の月々300万台〜500万台ぐらいで、月々18〜30億円、年間216〜360億円の市場規模と見積もれます。
これを、各企業がシェアの奪い合いをするのです。海外にも低コストのメーカがたくさんありますし、品質の良いメーカもだんだん出てきました。コネクタといっても、一般的な電気信号を扱うコネクタ、無線系のコネクタ、インターフェースコネクタ、マイクロSDコネクタ、3Gの端末に搭載されているU−SIMカードのコネクタ、FOMAカードのコネクタなど種類が沢山あります。
では、コネクタの今後をみてみましょう。
今あげましたインターフェースコネクタ、マイクロSDカードやFOMAカード、U−SIMカードのコネクタは、統一規格で定められた、外部から接続されるプラグやカードがあるため、技術革新はある程度速度に制限がかかります。
つまり、急にコネクタが置き換わったり、なくなったりすることに時間がかかります。
しかし、一般的な電気信号を扱うB to B(ボードトゥボード)とか、B to フレキ(ボードトゥフレキ)と呼ばれるコネクタは、携帯電話のセットメーカには実装部品の低減、コストダウンのターゲットとなります。
B to BやB to フレキは、基板と基板、基板とフレキ基板を接続するという意味ですが、この接続をコネクタ無しで、直接行おうという流れです。
新しい技術によって置き換える流れがあるということです。ただし、この技術も、一度基板とフレキを接続してしまうと、はがすことが出来ないという難点が
あります。
メンテナンスがきかないのです。
この部分をクリアし、何度もやり直しができる技術が開発されれば、一挙にコネクタレス化が進むでしょう。
コネクタなしであれば、携帯電話のセットとしては、部品は少なくなることから、小型化、薄型化そして最大のメリットコストダウンとなるからです。
彼岸
〜現役エンジニアがこっそり教える
テクノロジー関連株の投資ヒント〜
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)