<< 億の近道2012/10/01 | main | 億の近道2012/10/02 >>

株式市場50の疑問【マクロ編その1】

 株式市場のことを冷静に捉えるために皆さんがお持ちになっているような疑問に対する回答をしてみました。皆さんもぜひずばりの回答をなさってみてはいかがでしょうか。

1.なぜ日本の株は上がらないのか?

回答例:
・マクロ経済の成長が期待できない。
・ずばり少子高齢化で市場が縮小する運命にある。
・かつてのような物づくりのバイタリティがなくなり、市場をリードするコア銘柄が少なくなっている。
・市場に入ってくる長期的視点でのリスクマネーが減少している。
・リスクマネーが成長期待の高い海外に向かって魅力に欠ける国内から逃避している。
・東日本大震災のようなリスクが表面化して世界の資金が日本に入りにくくなっているという現実がある。
・当局の施策が後ろ向き。株式投資の魅力を高める施策の実施が必要。

2.なぜ人は株を投機の道具にするのか?

・ファンダメンタルズには関係なく需給によって株価の短期的変動が実現する可能性があるので個人の限られた資金で一攫千金の夢が持てる。
 
3.株式投資で結局は個人は儲かるのか?

・儲かったり儲からなかったり。結局は損することの方が多い。
・それでもキャピタルゲインはあきらめて配当金目当てで投資して地道に儲ける個人は存在する。
・株式投資によるリターンは株価の値上がりと配当金。
・株価が値上がりするには業績の向上が不可欠。
・配当金は会社の方針次第で高配当を維持するケースもあるが、内部留保ができずに次の成長ができないので企業価値が高まらない。

4.なぜ企業は株を上場するのか?

・知名度が上がって人材募集が有利になる。
・知名度が上がってビジネスがやりやすくなる。
・成長のための資金が調達できる

5.なぜ万年低PER銘柄は嫌われるのか?

・成長株ならPERが高いのは当たり前。
・PERが低いのは成長しない証拠と投資家からみられがち。いつもPERが低いのはいくら企業が頑張っても成長しないのでいつもPERが低いままになってしまう。結果として投資家はこうした低PER銘柄を嫌うことになる。それにしてもいくら万年低PERとは言っても5倍以下に売られるようだと中期業績次第とは言えイレギュラーと見ても良さそう。

6.なぜ企業は配当をするのか?

・企業は事業によって利益を上げる。事業活動を円滑に進めるためのリスクマネーを投じてくれた投資家に配当するのは当然の務め。株式は金融商品の一つであり、市場に存在する他の金融商品以下の配当金では投資家が資金を投 じてくれないので配当を増やして魅力を高めようとする。

7.なぜキャッシュリッチな企業は評価されにくくなったのか?

・バランスシートの中にキャッシュを溜め込んでばかりで成長のための投資をしなくなった企業に対しては投資家の評価が低下しがち。いつまでもキャッシュを溜め込んでばかりいる企業はいずれは投下しないとならないが、なか なか有望な事業は見つからずに時間が経過し、仕方なく配当金を増やして投資家をつなぎとめようとする。

(波野磯平)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は
是非ワンクリックをお願いいたします!
http://clap.mag2.com/tainumalioクリックだけでも結構ですし、コメントをいただけるともっと嬉しいです!

JUGEMテーマ:ビジネス


JUGEMテーマ:株・投資


JUGEMテーマ:経済全般



コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
calendar
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
selected entries
mag2year2016_0000020640_asset-stock_200x200.png mag2year2016_0000020640_asset-stock_200x200.png
twitter
twetter
okuchika
購読無料! 億の近道メルマガ申込はこちらから!
億近申込バナー
まだ登録していない方はこちらからどうぞ!週5回無料で届きます。
億近執筆陣の本
億近本
億近執筆陣の書籍/DVDをご紹介。億の近道コラムのエッセンスをぜひ。
【石川臨太郎】人生最後の著書好評発売中!

「資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資〜余命宣告を受けた「バリュー投資家」の人生最後の教え〜」
生涯投資家であり続けた故石川臨太郎氏の、投資人生の集大成とも言える最後の書籍が、好評発売中です。石川臨太郎 著、パンローリング刊 2,800円+税
石川臨太郎有料メルマガの特別研究版!
元火曜日執筆者、故石川臨太郎氏の"研究"メルマガ全12回分をイッキ読み出来ます。 著名エコノミスト村田雅志氏による分かりやすい分析が好評です。 詳細は以下のページを参照下さい。
 
categories
archives
recent comment
  • 情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 東北特殊鋼(5484)
    内燃機関関係 (01/20)
  • 1981年2月2日 愛知県立春日井高校:コーヒー牛乳の青春。(天国の幸宏へ捧げる)part 2
    ■ (08/19)
  • 1981年2月2日 愛知県立春日井高校:コーヒー牛乳の青春。(天国の幸宏へ捧げる)part 2
    内藤朝雄 (10/12)
  • 情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 特殊電極(3437)
    reformer21 (06/15)
  • 公立中学校という選択:区立から難関大学へ その6
    m (05/01)
  • 公立中学校という選択:区立から難関大学へ
    m (03/30)
  • アンジェスMG(4563)の相場シナリオ
    暇潰亭 (10/01)
  • 日本でトップクラスの低PER銘柄
    kkk (02/19)
  • 粘り強くつきあっていれば億の資産ができる
    億の近道 (12/04)
  • 粘り強くつきあっていれば億の資産ができる
    せーねん (12/04)
links
mag2year2016_0000020640_asset-stock_240x65.png メルマガ大賞2008ノミネートバナー
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM